『バテン・カイトス I & II HD Remaster』が、バンダイナムコエンターテインメントさんよりNintendo Switchで本日発売されました。
本作には、ニンテンドーゲームキューブで発売された『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』(2003年発売)と『バテン・カイトスⅡ 始まりの翼と神々の嗣子』(2006年発売)のRPGシリーズ2作品がHDリマスター化され、1本のソフトとして収録されています。
シリーズならではの重厚な世界観やシナリオ、カードを操る独自のゲームシステムはそのままに、進化したグラフィック、ゲーム進行を手助けする新機能によって、さらに遊びやすくなっています。
本記事では、「バテン・カイトス」シリーズならではの特徴的なゲームシステムや、新たに追加された“便利機能”をご紹介します。
まずは本作のポイントがまとめられた、こちらの映像をご覧ください。
それぞれのストーリーとキャラクター
まずは、収録2作品の各ストーリーと、主な登場キャラクターからご紹介します。
『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』
育ての親と弟の仇を追っている精霊憑きの少年・カラス。
世界を危機から救うために旅をする少女・シェラ。
別々の想いを抱える二人が出会う時、物語は静かに幕を開ける。

『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』の主人公。育ての親と弟の仇を探して旅をしている少年。生まれつき片方しかこころの翼がないため、「飛翔器」と呼ばれる機械の羽をつけている。ちょっぴり不良でひねくれた性格をしているが、「精霊憑き」と呼ばれる彼は精霊と対話する能力を持ち、自らの身体に精霊を宿している。

ある邪悪な計画を止めるために旅をしている心優しい少女。ケバルライでたまたまカラスと出会い、行動を共にすることになる。その物腰から察するに、ただの少女ではないようだが、その素性はすべて謎に包まれている。

漁村ナシラに住む漁師。普段は飄々としているが、筋の通らないことには先頭きって反抗する。古いしきたりに縛られず、自分の決めた道を迷わず進む勇気を持つ。それだけに味方も多いが敵も多い。

ゲルドブレイムが統治する帝国の一士官。ある事件を機に、閑職であるディアデムの特務大使を命じられる。心の中は祖国への忠誠と正義感がたえずせめぎ合っている。

奇抜な仮面で素顔を隠した、謎の多い人物。自分のことをさまづけで呼ぶなど、偉そうな口振りが目立つもののどこか憎めないところがある。自称「正義の味方」。

モンスター専門の猟師として、ひっそりと暮らす女性。無口で、自分のことを多くは語らない。凍てつくような視線と俊敏な身のこなしからは、常人にはない雰囲気が漂う。
『バテン・カイトスⅡ 始まりの翼と神々の嗣子』
前作から20年前の世界が舞台。
少年・サギは、帝国アルファルドが擁する精鋭暗黒部隊の新入りとして任務に就く。
その時、彼とそのパートナー・ギロは「皇帝暗殺」の濡れ衣を着せられ、帝国から追われる身へ。
1000年の時を超え、彼らを待ち受けるものとは……。

『バテン・カイトスⅡ 始まりの翼と神々の嗣子』の主人公。故郷の村を離れ、帝国軍に入隊している15歳の少年。仲間や家族をとても大切にし、穏やかな性格で物腰も優しいが、大切なものを傷つける相手には、戦いもいとわない。その身体に精霊を宿す「精霊憑き」で、精霊とは幼い頃から何でも一緒に相談してきた、仲のよい関係である。

帝都でサギの危機を救った少女。自称箱入り娘で、「外の世界を見たい」とサギたちの旅に首をつっこんでくることに。気が強く、少し高飛車な物言いをし、周りを自分のペースに巻き込むこともしばしばだが、根は純粋で優しい心の持ち主。

言葉を話し、感情がある、まるで人間のような機械人形。サギとは強い信頼関係で結ばれており、つねに冷静な判断力と強力な魔法で、サギの旅をサポートする。サギと出会う前の記憶は一切なく、自分が創られた理由や存在する意味を探している。
ゲームシステム
ここからは、本作ならではの特徴的なゲームシステムを紹介していきます。
プレイヤーは「精霊」
プレイヤーは、物語の主人公である「カラス」や「サギ」自身としてではなく、彼らに憑く「精霊」として物語に参加します。

主人公達は、プレイヤー(精霊)に話しかけてくることもありますが、回答は選択肢から選ぶことができます。選んだ回答によっては主人公からプレイヤーへの信頼度が変動。信頼度が上がるとバトルを有利に運ぶことができます。

「マグナス」が溶け込む世界
この世界では、装備品やアイテム、その他、あらゆる「物」には「マグナ・エッセンス」と呼ばれるものが本質として封じ込められています。人々は、このマグナ・エッセンスをカードに封印し、必要に応じて元の形に戻して使用しており、このカードは「マグナス」と呼ばれています。
武器や防具といったものから、食べ物や植物、日用品など多くの「マグナス」が生活の必需品として人々の生活に溶け込んでいます。
基本のマグナスバトル
本作のバトルは、マグナスを使用した「マグナスバトル」というシステムで行われます。攻撃、防御、回復などに使用できるさまざまなマグナスをデッキに加え、戦闘に備えましょう。

バトルが開始すると、デッキに加えたマグナスからランダムに数枚選ばれ、ゲーム画面下部に手札として配られます。この手札のマグナスこそ、戦闘時のコマンド。手持ちのマグナスを十分に理解することが、勝利の秘訣となります。
『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』でのバトル
本作のバトルはターン制。1ターンごとに、各キャラクターの手札からマグナスを選んで行動できます。プレイヤーの行動は、ランダムに選ばれたマグナスに左右されるため、やり込み要素と奥深さを兼ね備えたバトルが楽しめます。


『バテン・カイトスⅡ 始まりの翼と神々の嗣子』でのバトル
こちらではターン制ではなく、バトル開始後次々に攻撃や防御、回復などのマグナスを戦況に応じて選択して行動していきます。敵味方関係なく入り乱れる、スピーディーなバトルを楽しむことができます。


進化したグラフィック
本作では、バトル中の背景データや、キャラクターグラフィック、UIの一部などが描き直されHDリマスター化されており、より美麗なグラフィックで物語を楽しめるようになっています。また、ゲーム全体のアスペクト比が4:3から16:9に変更されているので、広くなった画面でゲームをプレイできます。


さらに、レイアウトの変更やマグナス画面でのソート機能の追加などにより、メニュー画面もより操作しやすくなっています。

※ゲーム内のマップや、一部の画面、キャラクターグラフィックなどは当時のグラフィックが流用されています。
新機能が追加され、さらに遊びやすく
さらに、原作には無かった“便利機能”も新たに追加されています。どの機能もゲーム進行をサポートするものばかりで、より遊びやすくなっています。
6種類の調整機能
「ゲームスピード」や「エンカウントキャンセル」など6種類の機能が調整可能となり、好みの設定を「マイセット」に保存していつでも切り替えられます。
調整可能な項目
- エンカウントキャンセル:敵とのエンカウントを無効にする機能
- インスタントKO:敵を一撃でKOできる機能
- ゲームスピード:100%、200%、300%の3段階で調整できる機能
- バトルスピード:100%、200%、300%の3段階で調整できる機能
- バトルリザルト簡易表示:バトル中ターン終了後のリザルト画面を簡易表示に切り替えられる機能
- オートバトル:オートでバトルを進行できる機能

オートセーブ機能
ゲーム進行にあわせて自動的にセーブできます。
「ヘルプ」機能
システムメニュー内で用語やゲームの進め方をいつでも確認できます。

「NEW GAME+」モード
クリア後に獲得したマグナス、レベル、ランクを引き継いでゲームを最初から開始できます。
「NEW GAME-」モード
「NEW GAME+」モードとは逆に、制限されたレベルの中で手ごたえのある戦闘でゲームを楽しめます。
『バテン・カイトス I & II HD Remaster』は、本日発売です。より遊びやすくなった「バテン・カイトス」シリーズの壮大な物語を、この機会に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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