須田剛一氏の感性から生まれた唯一無二のクライムサスペンスアドベンチャーをNintendo Switchで。『シルバー2425』本日発売。

「ノーモア☆ヒーローズ」シリーズなどの代表作で知られる須田剛一氏。その須田剛一氏制作ゲームの原点となる『シルバー事件』と『シルバー事件25区』が1つにまとまりNintendo Switchに登場しました。

1999年に発売された『シルバー事件』をHDリマスター化したものと、その続編である『シルバー事件25区』をリメイクしたものがセットになった本作『シルバー2425』。本日、PLAYISMさんより発売されました！

本作は、数々の謎を解き、奥深いストーリーを少しずつ明らかにしていくというアドベンチャーゲームとビジュアルノベルが融合したスタイルで、独特なゲーム体験を楽しめる異色作。

鋭い感性から尖った作品を数多く生み出す「須田剛一/SUDA51」の原点と言うべき作品であり、『シルバー事件』は株式会社グラスホッパー・マニファクチュア社の記念すべきデビュー作でもあります。

原作となる『シルバー事件』は1999年に発売された作品ですが、ここに描かれた世紀末における社会の混迷の様は現代にも通じるところがあり、そして今なお全く新しい鮮烈なプレイ体験を与えてくれるでしょう。

『シルバー事件』の舞台は、カントウ国家経済行政特別自治区「24区」。ここは環境から住人にいたるまで、すべてが計画的に作り上げられた理想的な都市です。しかしその実、24区内では経済格差と情報格差が生じ、犯罪発生件数は著しく増加していました。

その中で起こる謎の連続殺人事件。24署凶悪犯罪課の刑事たちは、捜査を進める中である犯人像──20年前に政府の要人たちを次々と暗殺したとされる事件、通称「シルバー事件」の犯人である伝説の殺人鬼・ウエハラ カムイに行きあたります。事件を追う中で、ウエハラカムイとは何者であるのか、「シルバー事件」とは何なのか……プレイヤーであるあなたはその謎を追うことになります。

ゲームはテキストを読み進ながら、コマンドを選択し、話したり調べたりすることで進行していきます。3Dマップ（一人称視点の3DダンジョンRPGのようなマップ）を探索し、情報収集を行うシーンもあります。

調べた情報や会話を元に、文字や数字を入力することで謎を解く場面もあります。さまざまな謎が解かれるに連れ、次第に事件の真相が浮かび上がって来るクライムサスペンスアドベンチャーとなっています。

『シルバー事件』は、ウエハラカムイを追う刑事たちの物語[Transmitter]編とジャーナリストであるモリシマトキオの物語 [Placebo]編で構成されています。（『シルバー事件25区』では[correctness]編、 [matchmaker]編、[placebo]編と3つの物語が展開） それぞれの物語が時に事件の核心に迫り、時に全く無関係とも思える話が展開し、登場人物たちの過去を暴きながら、謎は深まり、そして広まり、まさしく「シルバー事件ワールド」とも言える独自の世界観が展開されていきます。

本作はテキストアドベンチャーですが、テキストウィンドウも画像を表示するウィンドウも固定されておらず、ゲーム画面に複数のウィンドウが映し出され、その一つひとつに演出が施された“フィルム・ウィンドウ”システムで全編が構成されています。このシステムにより、物語のドラマ性、世界観が動的に表現されています。

また、アニメ調だったり劇画調だったりと、エピソードごとにキャラクターグラフィックもそれに沿った表現となり、物語の変化が映像とともにダイナミックに伝わる独創的なシステムで全編が構成されています。

そのほか、パッケージのメインビジュアルは、本作のイラストを手掛けた宮本崇氏によって描き下ろされ、管理された理想都市24区、25区を見つめる物語のキーマン、ウエハラカムイの表情が楽しめます。

また、パッケージ版の初回生産特典は、本作の開発者である須田剛一氏自身が書き下ろした特別シナリオ「赤と青と緑と」を、漫画家 竹谷州史氏によって今作Nintendo Switch版のために描かれたスペシャルコミックです。『シルバー事件25 区』最終話付近における、ゲームでは描かれなかった『シルバー事件』最後の視点とも言える特別シナリオとなっていますので、こちらはクリア後にご覧ください。

須田剛一氏ファンの方はもちろんですが、ゲーム画面や動画、メインビジュアルなどに心ひかれた方には、きっと忘れられないほどの強烈な体験が待っている、今作はそんな作品となっています。ぜひプレイしてみてください。

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