解説!バトルおじさん ポケモンバトル講座第2回 ~とくせいはポケモンの個性~

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ポケモンバトル講座の第2回目へようこそ!
バトル講座第1回目では、タイプの相性や、ポケモンのわざについて解説しました。おっ、皆さん、目が輝いていますね。「ポケモンバトルについて早く教えて!」って、顔に書いてありますよ。今回も初心者向けに、ポケモンバトルの面白さをお伝えしていきます

では、始めましょうか。講師はワタクシ、「ポケモン公式ガイドブック」を約20年間に渡って制作している元宮秀介です。YouTubeやニンテンドーeショップで配信中のポケモンスペシャル番組『ピカ・チャン』と連動しているこの講座では、バトルおにいさんにならって、“バトルおじさん”と呼んでくださいね。

今回はまず、『ピカ・チャン』第4話「とくせい、それは個性だよ。」と連動して、ポケモンのとくせいを深く掘り下げていきます。

「ポケモンのわざには前よりもくわしくなったけど、とくせいは少し難しく感じるなあ……」と思わずひとり言を言ってしまったあなた、大丈夫ですよ。今回も、読み終えたら、友だちに一歩差がつくように、とくせいをバッチリ説明していきますからね。

とくせいとは、ポケモンが持っている特別な力です。おもに戦闘中に効果を発揮して、自分を有利にしたり、ピンチから脱したりする効果があります。また、相手のポケモンの戦術をくずすものなどもあり、バトルの勝敗の行方に大きく影響する要素なのです。

ポケモンの種類が変わればとくせいも異なるのですが、どんなとくせいがあるのか、早く知りたいですよね? では『ピカ・チャン』第4話でバトルおにいさんが紹介した、とくせい「ちょすい」を例にして説明しましょう。

とくせい「ちょすい」は、ラプラスやニョロボンなどが持っていることがあります。みずタイプのわざを受けると、ダメージや効果を受けずに、最大HPの4分の1のHPを回復する効果があります。つまり、バトルの相手がとくせい「ちょすい」のポケモンの場合、うっかりみずタイプのわざで攻撃すると、ダメージが与えられないどころか、逆に相手のHPを回復してしまうのです……。

ダブルバトルという2匹vs2匹のバトルでは、この「ちょすい」のポケモンを使ったコンボが有名です。「なみのり」は威力が90、命中が100。強力なわざなので、使う人が多いです。しかし、この「なみのり」には長所ばかりではなく、短所もあります。わざの効果の範囲が「相手・味方複数」なので、自分の仲間のポケモンも攻撃してしまうのです。しかし、仲間のポケモンのとくせいが「ちょすい」なら安心です。ダメージを与えてしまうことがありません。「ちょすい」のおかげで、わざ「なみのり」を使って、味方のポケモンを回復しながら、相手のポケモンだけを2匹同時に攻撃することができるのです!!

同様のとくせいに「ふゆう」があります。サザンドラやフライゴンなどが持っていることがあるとくせいで、じめんタイプのわざを受けません。この「ふゆう」についても、ダブルバトルで有名なコンボがあります。「じしん」は、威力が100で、命中も100の強力なじめんタイプのわざ。ただし、「じしん」も効果の範囲が「相手・味方複数」なので、自分の仲間を攻撃してしまいます。でも、仲間のポケモンのとくせいが「ふゆう」なら心配は不要ですよ。じめんタイプのわざは受けませんからね。相手のポケモンだけに、わざ「じしん」の攻撃をくり出せるのです!!

それにしても、これらのとくせいを持ったポケモンは、敵にまわしたくないですね〜。ラプラスにみずタイプのわざや、フライゴンにじめんタイプのわざを使って、困惑した経験はありませんか? ちなみに、僕にはあります。まだ、とくせいに関する知識が浅かったころです。「気合を入れて攻撃だ!」とわざをくり出すボタンに力を込めましたが、どうにもなりませんでした。そりゃ、そうですよね……。
このように、ポケモンバトルで勝つためには、とくせいにもくわしくなる必要があるのです。

「ちょすい」や「ふゆう」は、いわば“防御型”のとくせいでしたので、今度は“攻撃型”といえるとくせいをいくつか紹介します。

とくせい「ちからもち」は、自分の「こうげき」が2倍になります。
とくせい「どくしゅ」は、物理攻撃のわざを使うと、相手を30%の確率で「どく」状態にします
とくせい「ふくがん」は、わざの命中が1.3倍になります。

自分の状況を変えるとくせいもあります。

とくせい「かそく」は、毎ターン終了時に、「すばやさ」が1段階ずつ上がります
とくせい「だっぴ」は、毎ターン終了時に、3分の1の確率で状態異常が治ります
とくせい「ノーてんき」は、バトル中のポケモンすべてに天気の影響がなくなります

とくせい単体では、自分に少し有利に働くだけに思えるかもしれません。しかし、とくせいの魅力は、自分のポケモンのとくせいを活かした作戦を組み立て、それがうまく発動して、相手に勝利する気持ちよさにあります!
とくせいの効果を活かした基本的なコンボをひとつ紹介します。

カラマネロなどが使える、とくせい「あまのじゃく」+わざ「ばかぢから」のコンボです。わざ「ばかぢから」は、威力が120もあるわざですが、使うたびに、自分の「こうげき」と「ぼうぎょ」が1段階下がってしまいます。しかし、とくせい「あまのじゃく」には、「のうりょく」の変化が逆になる効果があるので、わざ「ばかぢから」を使えば使うほど、「こうげき」と「ぼうぎょ」がアップし、ポケモンが強くなっていきます。とくせいの効果で、わざの短所を打ち消すことができるのです。

つぎは、『ピカ・チャン』第5話 「イケてるオトコは、どうぐにこだわる。」に連動して、ポケモンにどうぐを持たせる戦略に迫っていきます。

1匹のポケモンにつき、ひとつのどうぐを持たせられます。ポケモンにどのどうぐを持たせるかで、戦い方は大きく変わります。

『ピカ・チャン』の中で、バトルおにいさんが紹介していたどうぐ「たべのこし」と「せんせいのツメ」、「きあいのタスキ」は、ポケモンバトルにおける“ビッグ3”と呼べる重要なものなのですが(※元宮調べ)、その中ですぐに試していただきたいベスト1を改めて紹介します。

ベスト1は、「たべのこし」です。どうぐ「たべのこし」は、ポケモンに持たせると、ターンごとに最大HPの16分の1のHPを回復する、とっても便利などうぐです。

ちなみに、「たべのこし」は、『ポケットモンスター X・Y』では、12ばんどうろで手に入ります。『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』では、タイドリップ号の船倉で入手できます。

さらに、バトルおじさんおすすめのどうぐベスト1も紹介します。「ひかりのこな」です。「ひかりのこな」は、持たせると、回避率が上がり、相手のわざが当たりにくくなるどうぐです。

「ひかりのこな」は、『ポケットモンスター X・Y』では、キナンシティのバトルハウスで48BP(バトルポイント)と交換で手に入ります。『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』では、野生のケムッソ、バルビート、イルミーゼがときどき持っていることがあります。これらのポケモンをつかまえて、入手しましょう。バトルリゾートのバトルハウスで48BP(バトルポイント)と交換することでも手に入ります。いずれにしろ、効果が強力などうぐなので、入手は難しめです。

がんばって、ポケモンに持たせてみてください!

どうぐを使ったコンボも紹介しましょう!

マルノームなどが使える、わざ「ねむる」+きのみ「カゴのみ」+わざ「ゲップ」のコンボです。「ねむる」はHPを全回復しますが、2ターンのあいだ、「ねむり」状態になってしまうわざです。しかし、ポケモンにはきのみ「カゴのみ」を持たせているので、「ねむり」状態からすぐに回復します。わざ「ゲップ」は、きのみを食べると放てるようになるわざで、なんと威力120の攻撃がくり出せます。HP全回復と強力な攻撃!  ピンチから脱するにも有効なコンボですよ。


とくせいと、どうぐが、ポケモンバトルでいかに役に立つかを、充分に理解してもらえたのではないでしょうか。わざ、とくせい、どうぐの組み合わせは無限にあります。ポケモンバトルに勝つためのバトル用のポケモンを育成したり、自分の好きなポケモンの特徴を活かしたコンボを編み出したり、楽しみ方もさまざまです。

とくせいは、ポケモンの個性を発揮させ、わざと同じように重要だ。
ポケモンには、バトル向きのどうぐを必ず持たせよう。

今回の講座では、バトルおじさんは、この話をくり返していただけ。シンプルな話なんです。

「覚えることが増えて、大変になってきたーっ!」

まあ、そうおっしゃらず。
この連載を続けて読めば、“大丈夫”なようになっています。
大船に乗ったつもりで!
では第3回目の講座でお会いしましょう!

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edited by : 元宮秀介(ワンナップ)
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