2018.10.3
Nintendo Switch  Indie World

「Hello! インディー」第11回 路線を引くだけなのに、なぜか病みつきになっていく『Mini Metro』。

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路線図ってワクワクしませんか? カラフルに塗られたいくつもの路線を眺めながら、ここに行ってみたいな~とか、この路線の終点はどんな場所なんだろう……と色んな妄想が膨らみます(北は北海道から南は鹿児島まで、鈍行列車で回っていたSOEJIMAは、路線図が大好きなんです)。

『Mini Metro』は、路線図そのものをゲームにしてしまった、中毒性の高いパズルゲームなんです。制作者に聞くコーナーもありますのでお楽しみに。ではさっそく出発進行!

駅が乗客で溢れないように、効率的な路線図を目指そう!

世界の都市を舞台に、線路をひいて駅から駅へ乗客を運ぶこのゲーム。操作はとても簡単で、1.線路を引く、2.電車を配置する、の2つだけ。〇や△、□の記号が「駅」となり、●や▲、■の記号の「乗客」が、同じ形の駅に運ばれるように線路を引いて電車を配置します。

〇と☐の駅を、線路で繋げることで■の乗客が☐に行けるようになります!とてもシンプル!

ただし、時間の経過とともに都市は発展していくため、「駅」も「乗客」もどんどん増えていきます。そして最終的に、どこかの駅で乗客が溢れてしまったらゲームオーバー! それまでにどれだけの乗客を目的の駅に運べたかでスコアを競うゲームです。

駅も乗客も増え続けます。設備が途中で追加されたりしますよ!

きっとあなたも『Mini Metro』が病みつきに!

このゲームはまず、出来上がっていく路線図が、自分の知っている現実の路線図にリンクされていく不思議な感覚が楽しいんです 「環状線だけ引いていてもダメで、真ん中を通る中央線って大事だよなぁ」とか。「これきっと〇〇ニュータウンに通じてる路線と似てるなぁ」とか。気づいたらあの街やあの路線が、ふと頭をよぎるんです。なんだこの感じ!

そして、狙い通りに混雑を解消できたときの快感といったら! 広大な路線図上で乗客が上手く循環している様子に、気持ちの良いサウンドも相まって独特の心地よさ

……で、喜びも束の間。また混雑する駅、あふれ出す乗客、追い込まれる自分、見直す路線図、余儀なくされる運営停止。でもこの繰り返しが病みつきになっていきますよ

時には「これどうしたら上手く回せるんだ? □の駅、偏りすぎじゃないか? というか気づいたら橋が全然足りてませんけど!!」と、たまにどうしようもない時もありますが……まあ運もあるので仕方なし。1プレイの時間も5分~10分程度でさくっと遊べますから。

この路線図という身近なテーマと、プレイ時に得られる独特の心地よさを、ぜひ一度体験してみてください。

制作者に聞いてみよう

さて、今回は『Mini Metro』のデベロッパー「Dinosaur Polo Club」のPeter(ピーター)さんに聞きました!

Dinosaur Polo Club:ピーターさんと双子の兄のロバートさんを含めた6人で構成されている。設立5年の会社。ニュージーランドのウェリントンに拠点を置く。『Mini Metro』が初のタイトル。

快適そうなオフィス。恐竜(ダイナソー)の人形がありますね!

ピーターさんこんにちは! まずは『Mini Metro』を作ったきっかけを教えてください。

兄のロバートが昔ロンドンに住んでいた時の話なのですが、旅の計画を立てるときに、どうやって目的地に行くかを考える事が楽しくて、そんな体験をゲームにしたかったんです。あるときロンドンの地下鉄の路線図(PDFファイル)を眺めながら、これはゲームになるのでは?と思ったのが元々のきっかけですね。

あと、地下鉄のマップって皆さん見慣れていますよね?普段から慣れ親しまれているインタラクティブではないものを、ゲームのテーマとしてみたかったというのもありました。

路線図のゲームを作るというのは、大変なことも多かったと思います!

やはり、乗客が乗り降りするプログラムが大変でした。これは開発を通じた大きな課題でした。大勢の乗客が、最適なルートで駅から駅へ移動する挙動の再現が難しかったですね。あとは、ゲームバランスの細かいポイントとして、朝と夕方のラッシュアワーの時間帯に乗客が増えて混雑するようになってますよ。

通勤の時間帯には乗客が増えるようになっています。ゲームでも満員電車は嫌ですね!

バスの路線を参考に作られたオークランドのマップ

遊べるマップとして世界の20都市が出てきますね! 都市の並び順には意味があったりしますか?

実は難易度とかではなく、実際に鉄道が開設された順番に並んでいます。後の方が最近開設されたものになります。そして実は、最後のニュージーランドのオークランドは実際には鉄道がまだ無いのです(2021年開通予定)。

元々、自国ニュージーランドの都市をゲームに取り入れたいと思っていました。そんなとき、ちょうどオークランドのバス路線図がリニューアル(PNG画像)されたので、鉄道の代わりにこれを参考にしてみました。

オークランドは入り江になっていて北と南に港があり、なかなかトリッキーなマップになっています!

そういったマップに込められた遊び心が楽しいですよね! 個人的にはインドのムンバイの、乗客が溢れんばかりに増えていくスピード感や、大阪の「新幹線」も嬉しかったです。

マップを作る際にその都市のことを調査して作りますので、ムンバイはその時の様子が反映されているのかもしれませんね(笑)。

日本は最初に東京を考えましたが、マップにするとあまり地形に特色がないことから大阪を選びました。大阪の方が、湾岸沿いがゲーム向きのマップになりそうだったんです。

パリのユーロスターなど他国の特急列車も考えてみたのですが、日本ならではの要素として、今回新幹線を大阪に採用してみました。もちろん新幹線は通常の路線を走りませんけどね!

ムンバイは使える後続車両が多いのもインドらしい!

大阪では新幹線が速く移動できて気持ちいいんです!

できれば京都の桂川と鴨川に挟まれたマップも見てみたかったです! こんな風に色んなマップを想像してみたくなるのも、このゲームのいいところですよね。それでは最後に、日本のユーザへひとことお願いします!

私のお気に入りマップが、ニューヨークのヴィンテージマップでして、1972年に作られたニューヨークの路線図(JPG画像)を参考にしています。古風かつエレガントで昔から大好きな路線図で、ゲームに取り入れたいとずっと願っていたんです。ある条件をクリアするとプレイできるので、ぜひトライしてみてください!

ピーターさんこだわりのマップです。他にもロンドンやパリでもヴィンテージマップが用意されていますよ。

ピーターさんありがとうございました! またNintendo Switch版ではJoy-Conのおすそわけプレイにも対応していて、トレーラーでも紹介されていますのでぜひ一度見てみてくださいね。

 

それではみなさん、よいインディーライフを!

 

© Dinosaur Polo Club & Radial Games Corp

edited by : SOEJIMA・BOKU
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